エアコンが取り付けられない!窓用エアコンを選択するメリット・デメリット
ざっくり言うと
- 窓用エアコンは、室外機が置けない部屋や工事不可の賃貸住宅にぴったり◎
- 自分で取り付けられる!工事費用が不要なため予算内に収まりやすい
- 選ぶときのポイントはサイズや適用畳数を相談
部屋にエアコンを取り付けたいと考えた場合、まず思い浮かぶのが壁掛けエアコンだと思います。家電量販店の売り場をしめているのも圧倒的に壁掛けエアコンです。実は壁掛けエアコンの他に、窓用エアコンが存在するのをご存じでしょうか?
その名の通り窓に設置するエアコンのことで、壁掛けとは違い縦に長いのが特徴。壁用エアコンに比べると種類は少ないですが、リーズナブルなものが多いため「窓用エアコンにしようかな」と考える方もいるかもしれません。
この記事では窓用エアコンとはそもそもどんなものなのか、使用するうえでのメリットやデメリット、選ぶときのポイントなどを紹介します。窓用エアコンの購入を検討している方は、ぜひ参考にして納得できる商品を選んでください。
窓用エアコンと壁掛けエアコンの違い
そもそも壁掛けエアコンと窓用エアコンは、どのように違うのでしょうか?どちらもその名の通り、設置場所が「窓」「壁」であることが大前提で違います。また壁掛けエアコンは、下記の3つの条件を満たしていないと設置することができません。
- 室外機を置くスペースがある
- 壁にエアコンを設置できるスペースがある
- 配管穴とエアコン専用のコンセントある
条件を満たしていない場合は、壁用エアコンをあきらめるか、取り付けられるように工事をするかの2択になります。戸建てでもマンションでも持ち家だったら工事可能ですが、賃貸の場合はそうはいきません。とはいえ、猛暑が続く日本でエアコンなしは命に関わりますよね。
そんなときこそ、窓用エアコンの出番です。
窓用エアコンは、壁掛けエアコンの設置に必要な条件を満たしていなくても簡単に取り付けられます。室外機が内臓されているため、室外機を置くスペースや配管穴も必要ありません。大きさもコンパクトなため、小さな部屋にぴったり。窓用エアコンと壁掛けエアコンは、同じエアコンでもそもそも設置する場所や構造からして全然違うものなのです。
窓用エアコンのメリットとデメリット
簡単に取り付けられるうえ、室外機を置くスペースもいらない窓用エアコン。良いことばかりのようですが、もちろんデメリットもあります。メリットとデメリットをしっかりと把握したうえで、購入を検討してくださいね。
窓用エアコンのメリット
窓用エアコン最大のメリットは、壁掛けエアコンが取り付けられない部屋にも設置できるという点です。マンションの共用スペースに隣接した部屋や工事ができない賃貸住宅などに向いているエアコンと言えるでしょう。
また壁掛けエアコンの場合は専門業者に取り付け工事をお願いしなくてはいけませんが、窓用エアコンはつくりがシンプルなため自分で取り付けることができます。標準的な取り付け工事の相場が10,000~15,000円なので、この分費用が浮くのは大きいですね!
さらにオンシーズンの場合、工事業者が混んでいてエアコン購入から取り付け工事までかなりの日数がかかることがあります。夏真っ盛りでエアコンがしばらくないのは本当にキツイですよね。その点窓用エアコンなら購入したその日に自分で取り付けられるため、快適な空間がすぐに手に入ります。
窓用エアコンのデメリット
いいことばかりのような窓用エアコンですが、もちろんデメリットもあります。よく言われるのが「音が大きい」という点です。窓用エアコンは、室外機が内臓されている構造のため、壁掛けエアコンに比べるとどうしても動作しているときの音が大きくなってしまいます。音に敏感な人は気になるレベルかもしれません。
しかし、最新の窓用エアコンは音もだいぶ静かになってきたようです。また音の質も一定なので、慣れてしまえば気にならないという人も。音の大きさがどのくらいか知りたい場合は、購入前に販売店やメーカーに確認してみるといいでしょう。
また壁掛けエアコンに比べて、電気代が高いという点もデメリットです。同じ畳数の壁掛けエアコンと比べると、1ヶ月で数百円も違ってきます。窓用エアコンは、電力消費の抑制がこまかくできないためどうしても無駄が多くなり、その分電力を消費してしまうのです。
対策として、扇風機やサーキュレーターを併用することをおすすめします。高めの温度設定でも涼しく感じるため、電気代を抑えられますよ。
窓用エアコンを選ぶときのポイント
それでは、窓用エアコンは、どのような点に気を付けて選んだらいいのでしょうか?
まずは、取り付け可能な窓のサイズを確認することが重要です。メーカーやエアコンの種類によって微妙に違うため、事前に調べておく必要があります。特に窓の高さは要チェック!冷房用か暖房用かによっても必要なスペースが異なるので、そちらの確認もお忘れなく。
窓用エアコンには、冷房用モデルと冷暖房兼用モデルとがあるので、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。また冷暖房兼用モデルは、冷房用モデルに比べて適応畳数がさらに狭くなるため、購入時に注意が必要です。部屋の広さも考慮しながら、最適なエアコンを見つけましょう。
窓用エアコンは、畳数が小さいため比較的リーズナブルなものが多いです。しかし電気代は壁掛けエアコンと比べるとどうしてもかかってしまうため、できるだけ本体の価格を抑えたいと考える方もいるでしょう。
そんな方には、中古の窓用エアコンがおすすめです。きちんとした業者を選べば品質の良い窓用エアコンを新品よりもかなり安い価格で購入できるので、窓用エアコンビギナーの方にもぴったり!
ぜひ、用途にぴったりの窓用エアコンを選んで、快適なエアコンライフをお過ごしください。