何度から冷房はつける？エアコンの適正温度と電気代についても紹介

桜の季節が終わり、ゴールデンウィークを過ぎる頃には一気に暑さが増し、地域によっては最高気温が30℃に迫るところも。「あっという間に春が終わってしまう」「春が短くなった？」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。エアコンは熱中症から身を守ってくれる生活必需品ですが、設定温度や光熱費も気になりますよね。この記事では、エアコンの適正温度と電気代について詳しく解説いたします。

エアコンを付ける温度の目安

環境省が推奨する室温や暑さ指数を考慮すると、エアコンをつける目安は「室温28℃以上」「暑さ指数25℃～28℃」だといえます。しかし、エアコンの設定温度と室温は異なるので、28℃に設定していても室内を暑く感じることも…。人々が快適に過ごすためには、室温だけでなく湿度も関係しているのです。

熱中症リスクのひとつとして挙げられる湿度が10%上昇すると体感温度は2℃上がるといわれているため、同じ28℃の室温でも体感温度が大きく変わってしまいます。熱中症は真夏だけ気をつければいいものではありません。5月、6月、9月も注意しなければいけないのです。室温が28℃以上ある部屋で過ごす時は「このくらいの暑さならガマンできる」「電気代を節約しなければ…」などと考えずにクーラーをつけましょう。

暑さ指数とは、熱中症予防を目的にアメリカで提案されたものです。また、日本生気象学会（にほんせいきしょうがっかい）から「日常生活における熱中症予防指針」が公表されているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

設定温度と適正温度の違い

混同されがちな設定温度と適正温度の関係。では実際にどのような違いがあるのでしょうか。

省エネかつ過ごしやすい室温が適正温度です。環境省が推奨する目安は28℃ですが「エアコンの設定温度を28℃にする」のではなく「室温を28℃にして過ごしやすい環境をつくる」ことが重要なのです。

エアコンの設定温度は目標温度と認識しておいた方がよいでしょう。部屋の温度を28℃のまま維持できればよいのですが、「部屋が暑い」と感じたら我慢せずに設定温度の調節を行ってください。しかし、寒さを感じてしまうほどの温度は体温調節機能が狂ってしまう恐れがあります。冷房病にならないためにも、屋外と室内の温度差が5℃以内になるよう心がけましょう。

室温とエアコンの設定温度はイコールではありません。測定する場所でかなり変化します。効率よく室内を冷やせるよう、サーキュレーターや扇風機を使って空気の循環を行いましょう。

節電効果も！エアコンの効果的な使用方法

環境省によると、冷房時に設定温度を1℃上げるだけで約13%の節約になるのだそうです。「エアコンを使って快適に暮らしたいけれど、エアコンにかかる電気代はできる限り抑えたい」と考えている方も多いはず。節約しながら快適に過ごせる方法をご紹介します。簡単なものばかりですので、ぜひ実践してみてください。

エアコンの風向きを水平にする

エアコンから流れる冷たい風は下にたまるので、風向きを水平にしましょう。人感センサーが搭載されているタイプの場合は、自動モードに設定するだけでOKです。

部屋の空気を循環させる

扇風機やサーキュレーターを使って空気の循環を行いましょう。エアコンと併用することで、室内の温度を一定に保つことができます。

自動運転にする

節約のために風量を気にする方も多いと思いますが、実は弱運転よりも自動運転の方が電気代を抑えられるんです！暑い室内を弱風で冷やすには時間がかかる分、電気代も高くなってしまいます。自動運転は効率良く風量を調節してくれるので、電気消費量が少なくてすみます。

窓の断熱をする

ガラス窓は外気の熱を室内に取り込んでしまいます。屋外にすだれを設置したり窓に遮断シートを貼ったりするとエアコンの仕事量が減るため、省エネ・節約に繋がりますよ♪

まとめ

うだるような暑さが続く季節に欠かせないエアコン。環境省が推奨する28℃は体にとっても電気代にとってもベストな温度だということがおわかりいただけたかと思います。設定温度の管理とエコ技を併用し、上手にエアコンを使って無理なく節電しましょう。

古いエアコンを使用している場合、省エネ機能が搭載された新しいエアコンに比べ電気代が高くなることも…。そんな時は中古エアコンがおすすめ！2,000年頃からエアコンの性能がぐんと上がったため、最新モデルじゃなくても省エネ効果が期待できるのです。エアコンのプロによってきちんと整備された新品同様のエアコンを安く購入できるのもうれしいですね♪電気代を抑えつつ快適に過ごしたい方は、中古エアコンの購入もぜひ視野に入れてください！