エアコンが急に止まるのは故障?考えられる原因と対処法
ざっくり言うと
- エアコンが急に止まるのは故障とはかぎらない
- エアコンの室外機まわりをキレイに保ち、放熱不良が起こらないようにすることが大切
- 故障していた場合、中古エアコンという選択肢もあり◎修理するよりも安くなるかも
エアコンを使用していたら、急に止まってしまった!という経験はありませんか?真夏の猛暑日や雪が降るような寒い日に、エアコンが止まっては大変です。「エアコンが止まる=故障」と考えがちですが、実は一概にそうとも言いきれません。それでは、エアコンが止まってしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか。
この記事では、その原因と対処法について、詳しくご紹介します。「故障かも?」と思ったら、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンの動作が止まるときの症状と対処法
具体的にエアコンが止まったときの症状とその対処法をご紹介します。対処法をおこなっても症状が改善しない場合は、故障が考えられるので早めに修理するようにしましょう。
電源ランプはついているのに動作しない
エアコンの電源ランプはついているのに、動作しないことがあります。場合によっては長時間そのままということもあるでしょう。この場合、部屋の温度がエアコンの設定温度に達した可能性が考えられます。無駄な電力を消費しないよう、エアコン自体がコントロールしているのです。これは、正常な状態なので特に対処する必要はありません。
ただし、部屋の温度がエアコンの設定温度に達していないのに動作しない場合は、別の理由が考えられます。考えられるのは、ルーバー(吹き出し口にある羽)がひっかかっていること。
もしひっかかっているようなら、ルーバーを手で開けてから、再度電源を入れてみてください。また、前面グリル(吹き出し口にある格子状の金属板)がきちんと閉まっていないと、止まってしまうことがあるため、こちらもチェックしましょう。
起動して少し時間が経ってから止まってしまう
エアコンの電源を入れてすぐに止まってしまう場合は、制御装置であるマイコンが誤作動している可能性があります。そのようなときは一度エアコンのコンセントを抜いて、3分ほど経ったら再度電源を入れてみてください。そのとき正常にエアコンが動けばOK!もしそれでも同じように止まってしまったらモーターなどの基盤不良が考えられるため、修理が必要です。
また、起動して数分でエアコンが止まることもあります。このような場合も、一度エアコンのコンセントを抜いて再起動させる必要があります。電源を入れたら、室外機をチェックしてみてください。正常な状態であればファンがまわり、しばらくしてからコンプレッサーが動き出します。その後すぐに止まってしまったら、コンプレッサーや室外機の基盤が故障している可能性が高いでしょう。
30分以上運転するもののその後止まってしまう場合は、室外機の放熱不良かもしれません。室外機のまわりに障害物やゴミなどがないかチェックしてみてください。放熱不良が起こると室外機の温度が下がるまでしばらく送風運転しかできないため、日頃から室外機まわりをキレイに保つように心がけましょう。
エアコンを暖房にすると止まる場合
暖房運転をしていると、エアコンが止まってしまうことがあります。特に寒い日や雪が降った日など、気温が極端に低い日に起こりやすい現象です。実はこの現象は故障ではなく、室外機の熱交換器に霜が付着することで起こります。
暖房は部屋にあたたかい風を送る代わりに、室外機から冷たい風を出しています。そのため室外機内部にある熱交換器が冷やされ、特に寒い日は空気中の水蒸気が結露し霜になります。霜が室外機についてしまうとうまく空気を吸い込めなくなるため、暖房機能が低下してしまうのです。このような場合、エアコンは自動で霜を取る作業(霜取り運転)を始めます。
霜取り運転では、温風が一時的に止まってしまうため、故障したと勘違いしてしまう方が多いようです。霜を取り除けたら運転は再開するので、安心してください!しかし、一番暖房を使いたい寒い日に、エアコンを使えないのは不便ですよね。霜取り運転を早く終わらせたい場合は、設定温度を低めにしたり室外機に雪が入らないように工夫したりするといいでしょう。
またエアコンが止まるといったことが起こらないようフィルター掃除をこまめにするなど、日頃から霜対策をしておくことが大切です。室外機のまわりに物を置かずスッキリさせておくことも有効なので、常にキレイに保つことをおすすめします。なぜなら室外機まわりにスペースがないと、吹き出したばかりの冷たい空気をまた吸い込むことになり、とても非効率だからです。寒冷地にお住まいの場合は、室外機が雪に埋もれてしまうのを防ぐため、台などを使って高い位置に設置するのもいいでしょう。
修理が必要なときは買い替えも検討
エアコンの動作が止まったときの症状や対処法をいくつか紹介しました。対処法で改善しないときは故障が考えられるので、修理が必要です。しかし、購入してから何年も経っているエアコンだと、予想以上に修理代がかかってしまう場合があります。それでも「エアコンを買い替えるより安くすむから」と修理を依頼する方も多いでしょう。
「修理する」「新品のエアコンに買い替える」このふたつ以外に、「中古エアコンを購入する」という方法もあります。中古エアコンは価格がリーズナブルなため、新品エアコンはもちろん、修理代よりも安くすむことも!
中古エアコンといっても、市場に出回っているのは製造年数が5年以内比較的新しいものばかりなので、今まで使っていた機器よりも新しいモデルを探すことも十分可能です。予期せぬエアコンの故障で「持ち合わせがない」「できれば安くすませたい」という方は、中古エアコンを選択肢のひとつにしてはいかがでしょうか?